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橋彌研究室

九州大学 発達心理学第一研究室とは・・・

 

子どもの発達を支える基礎的なメカニズムをあきらかにするために、さまざまな研究・調査をおこなっている研究室です。

 発達心理学第一研究室では、コミュニケーションおよびその基盤の発達を、自然科学的な行動実験を通して明らかにすることを目指しています。

 ヒトという種にユニークな発達や、種を越えて共有される発達にアプローチするために、進化的な視点や理論を踏まえて比較発達・比較行動学的な研究を進めていることも、特徴のひとつです。

 乳幼児研究には赤ちゃんとその保護者の方々に継続的にご協力いただくことが不可欠ですが、本研究室では、その基盤として「九州大学赤ちゃん研究員」と名付けたボランティア・パネルを運営しています。現在、福岡市周辺の約900人の赤ちゃん・お子さんと保護者の方にご登録いただいています。専用の「赤ちゃんラボ」をキャンパス内に設置し、調査の際は、事前に日程相談の上、お子さんと保護者の方に来ていただいています。ラボには、行動観察・実験スペースの他、非接触型視線計測装置(Tobii TX300・T120)やワイヤレス筋電計測システム(FreeEMG)などの実験機器が使用できる環境にあります。その他にも、研究目的に応じて実験者自身が作ったり、業者さんに作ってもらったり、研究の必要に応じて幅広い測定を可能にするための研究体制を整備しています。

  具体的な研究テーマは幅広いのですが一部を挙げれば、■乳児における自己顔・他者顔・平均顔への選好、■乳児において他者のDirect gazeがもつ強化力、■チンパンジー乳児の協和音楽選好、■幼児における非ヒト型ロボットの随伴的検出と「不気味の谷」、■曖昧な指示語に対する幼児の理解、■知識・知覚基盤の共有・非共有にもとづく1才児期の指さし産出、■幼児のうなずき行動の産出、■耳打ちに対する理解や文脈に基づいた行動解釈、■ヒトを含む霊長類の目の形態進化に社会的要因(大脳新皮質および集団サイズ)が及ぼす影響の解析、■幼児における社会的選好と間接互恵性、■視聴覚刺激の提示時間差が語学習に及ぼす影響などがあります。テーマごとに、週1回の研究会を中心にラボのメンバーでデザインやセットアップについての検討を重ね、実施についても相互に協力しながら進めています。最新の「面白い」論文をまとめて紹介する読み会も週1回あります。2013年7月に開始された新学術領域「共感性の進化・神経基盤」に、計画班(共感性の個体発生)の分担研究者として参加しているのをはじめ、国内外の研究機関との共同研究も進めています。これまでの研究成果や「九州大学赤ちゃん研究員」などについて詳しくは、「業績」をご参照ください。「赤ちゃん研究員」は随時募集中です!!